budの株式投資ブログ

個人投資家budがの資産形成日記です。

【SPYD】米国高配当ETF 配当も貰えて、値上がりもしてくれてるわ!最高

こんにちはbudです、今回は何かと話題にあがる米国高配当ETF SPYDについて記事にしたいと思います。

 

 

SPYDとは

・S&P 500 高配当株指数に連動
・直近配当利回り4.49% (21年2月調べ)  
・信託報酬 年率 0.07% 
 
 組み入れ銘柄の上位は下記になります。

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 他の米国インデックスETFで組み入れ銘柄上位に入っている、GAFAみたいなきらきらしたグロース企業はありません。
 
渋い企業が多いですね。(これはある意味成長しきった企業という事です)
2位はあのパルメザンチーズで有名なクラフトです。

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配当比較(VOO、VYM、SPYD)

主要ETFと配当比較してみましょう。

VOO  ・・S&P500指数連動インデックス
VYM  ・・VOOとSPYDの間のETF
SPYD ・・高配当ETF
 
VOO 株価 $359 配当 $5.3 利回り 1.4%
VYM 株価 $96   配当 $2.9 利回り 2.9%
SPYD株価 $36   配当 $1.6 利回り 4.5%

 VOOと比べてみるとSPYDの配当利回りが高いことか分かります。

SPYDは去年ボロカスに叩かれた

そしてSPYDは去年twitter等でぼろかすに叩かれた銘柄でもあります。

理由はこのチャートを見てもらえば明らかです。

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 順調に推移していた株価ですが去年のコロナショックで暴落。株価は半分になりました。(40$→24$)

 

しかも他のETF(VOO)に比べて株価の回復も遅く、さんざんの叩かれようでした。

 

しかしSPYDを叩く人は高配当株というものを全く分かっておりません。 

 

高配当株とは

ポイント!高配当株とは・人気が無いから配当利回りが高い。
・一度暴落したら戻るのが遅い
配当利回りが高いという事はキャピタルゲインは期待できない。

 人気のあるグロース株も配当を出す銘柄もあります。しかし人気があるため株価も上がり利回りも低くなります。

 

 つまり高配当株は人気が無いので株価があがらず配当が高いのです。また成熟した企業が多く成長余地が乏しく利益を配当で還元するしか使いみちが無いのです。

 

 ここら辺は私の過去記事で書いた失敗談をご覧ください

bud-2020.hatenablog.com

 

コロナ後のSPYDのトータルリターン報告

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 budはコロナショック後からSPYDを買い付けました。その実績を報告します。

 
4月、8月、11月、21年1月、に分散して購入しました。そうですドルコスト平均法です。(上の図を見てください!)


そして結果は下記になりました。

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 我ながらなかなか立派な成績だと思います😊

SPYD まとめ

今後またコロナショックのような暴落が起きれば間違いなく、SPYDの株価は下がります。そして株価の回復に時間がかかる。それが高配当株なのです。

 

しかし高配当株ETFも今回のような暴落時にINした場合はキャピタルゲインも狙えるのが分かると思います。

 

ポイント! インカム狙いの高配当株でも、暴落時の安いポジションで買い始めればキャピタルゲインも狙える。

 

 

また余談ですが、SPYDのいいとこは銘柄変更を周期的に行っている事です。個人で銘柄変更する場合は損益を確定させなければいけませんが、ETFはそれを勝手にやってくれているのです。

ここの利点は次回の記事でまた書きたいと思います😄

 

 

 

 

 

決算書の読み方 包括利益とは

こんにちはbudです。今回は決算書の勉強をしたいと思います。

損益計算書の下の方に記載してある包括利益とは何かについて記事にしてみました。

こつこつ日々勉強で株式相場に挑みます😊

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包括利益とは

budは会社の昼休みにwebで決算短信を読むのが趣味ですが、その中の損益計算書に記載してある包括利益とは何かが気になったので調べてみました。

営業利益や当期純利益は分かりやすいのですが、何気に包括利益をbudは理解していない事に気が付きました。

イオンの去年の決算短信を例に見てみます。

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決算書の営業利益、経常利益、純利益まではみなさん理解していると思いますが、包括利益ってみなさん分かってますか?

純利益¥268億円に対してマーカで引いた包括利益¥602億円となってます。

利益がなんで二つあるのか?
答えは時価計算の利益を足したものです。

もうちょっと詳しく見てきましょう。

包括利益当期純利益+その他の包括利益

この、その他の包括利益が純資産の時価を利益として計算したものです。

貸借対照表の純資産の部にある資産の時価変動を利益として取り扱い
損益計算書にも記載しているのです。

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出典元:経費の教科書

ただ上記の説明だとまず理解できないと思います。
もう少しかみ砕いて説明するぜ😉

包括利益とは株式でいう含み損益の事だ!

budのブログを読んでくださってる方は株式投資をしてる人が多いと思いますが、株は利益確定しなければ実際の損益は存在しません。(税金もかかりません)
たんに含み益、含み損になります。
(budも去年のコロナショック時は含み損がとんでもない事になりました😅)

包括利益=株でいう含み損、含み益の事なのです!

包括利益の項目

  1. その他有価証券評価差額金
  2. 繰越ヘッジ損益
  3. 為替換算調整勘定

上記の項目を自分の株式投資に置きかえると理解できると思います。

ポイント! 1.株式投資の含み益、含み損
2.先物取引の含み益、含み損
3.ドル建てで持ってる資産の含み損益

どの項目も利益が確定していない損益なのです。

つまり損益が確定しない時価です。

具体的に自分が普段している事に置き換えると分かりやすいでしょ😊

 決算書で確認してみよう

まずは損益計算書です。

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当期純利益+その他包括利益包括利益になります。

そして貸借対照表です。

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貸借対照表の資産の時価変動が損益計算書包括利益に間接的につながります。

 

連結株主資本等変動計算書も見ておきます。
これは貸借対照表の純資産と全く同じことが書かれてます。

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ここで注意点があります。以下の関係性は頭にいれとくべきです。

じつは損益計算書貸借対照表に記載してある包括利益は違いがあります。

  1. 損益計算書=その他包括利益
  2. 貸借対照表=その他包括利益累計額

上記の項目を自分の株式投資に置きかえると以下になります。

  1. その他包括利益→自己株式の前年比に対する含み損益
  2. その他包括利益累計額→自己株式の取得価格に対する含み損益

そうとう意味合いが違うのでこの点は注意しましょう。

まとめ

株式会社の決算書も、単純な事を少し難しく記載してあるだけです。

自分の普段の家計簿を会社の決算書にあてはめるだけで理解が深まります。

簡単な事を難しくアウトプットするのがどの業界でも世の常。

いかに単純化して簡単に考えるかが重要です。

 

(6035) アイ・アールジャパンHD 株価急落

こんにちはbudです。本日は株価が急落中の国内銘柄、アイ・アールジャパンHDについて記事にしたいと思います。

こつこつ日々勉強で株式相場に挑みます😊

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 アイ・アールジャパンHDとは

私はこの株を保有しておりませんが、以前TAKARA&COMPANYについて記事にした時に同業比較をしていたので興味を持っていました。どちらもIR関連銘柄です。

その時の記事を貼っておきます。

bud-2020.hatenablog.com

 株価推移について考察

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2021年の1月末に¥1万9000円まで値をつけた株価ですが、

2月5日(金)の終値は¥14910円まで値下がりしました。

2日間で¥4000円近くの値下げになります。

 

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2月4日に第3四半期決算が発表されましたが、純利益の伸び悩みが売りの引き金を引いたのかなという感じです。アイアールは成長力が評価され株価が上がっていた印象を私は持っておりました。

本当の下げの要因は何なのか

ただ決算書を見ると増配も発表し、新事業にも取り組む意欲も伺えるので、今回の決算発表だけではここまで一気に下がる要因とも思えません。一気に株が下がるのはアイ・アールジャパンの板の薄さが原因だとbudは思います。

ますはアイ・アールジャパン

取引数量も少なく板がスカスカですね。

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同じ1万円台のSONYを見てみます。

さすが板がぎっしりしています。急な値動きは起こりそうにありません。

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今後は株式分割か?

そもそも1万円を超える株は単元100株ですから、購入価格は¥100万円です。
今の値段で個人投資家がこの銘柄を買うのはほぼ不可能だと思います。

そこで今後は株式分割というストーリが考えられます。

アイ・アールジャパンは2018年の8月に株価が約¥3000円の時に株式分割を行ってます。この時に株価は¥1500円台になりました。
(このころ買っていた人はこの急落でもまだテンバガーなので、余裕でしょうね)

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ただ今の株価でも分割されたとしてもまだ割高感があります。

budの勝手な予想を考えると下記のストーリーが考えられます。

  1. 株価はじりじり下げて¥1万円台前半まで落ちる😂
  2. 株式4分割で一株¥3000円くらいになる😊
  3. 株式分割やったぜ🤩ホルダー歓喜
  4. 新規の個人投資家も手を出せしやすい価格になる。
  5. 板の薄さも解消され大団円!😀

個人投資家は手がだせない株価になっているので、このくらいのストーリが今後あると思います。この銘柄がさらなる高見を目指して成長するのかみなさん要注目ですよ😊

株式相場の出来高について

こんにちはbudです本日は株の出来高について記事にしたいと思います。

市場の出来高は見落としがちなので少し関心を持ちましょう。

こつこつ日々勉強で株式相場に挑みます😊

 

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 出来高と売買代金

まずは出来高と売買代金のおさらいです。

出来高→成立した売買の数量(基本1日の取引)

売買代金↓売買で動いた総金額

一般的には出来高が増えるとその後株価も上がる傾向があります。

(暴落する時はもちろん出来高がとんでもない事になりますが・・)

ここで出来高と売買代金の関係ですが、株価が関わり下表の関係が成り立ちます。

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売買代金は株価で左右されるので、出来高と売買代金の両方の確認が必要です。

参考にユニクロオリックスの関係を見てましょう。

 

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オリックスの方が10倍の出来高ですが、株価は低いので売買代金はユニクロの半分以下です。参考程度でいいので売買代金の確認も必要です。

出来高から分かる事

① 出来高によって今売買がさかんな銘柄が分かる。

証券会社のホームページには毎日ランキングが表示されています。

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売買代金ランキングは株価が高い銘柄の方が有利なので、個人投資家がすでに手をだせないような個別銘柄が並んでしまいます。逆に出来高の方は株価が安い銘柄がランキング入りします。出来高の方が市場の流動性を見るという観点では売買代金よりも重要度が高いことが分かると思います。

 

②株の買い時の判断に使える

 株価が上向き、かつ出来高が増え始めた時に一つ目のチャンスがおとずれます。

下記のオリックスのチャートで傾向が分かると思います。ただここまで分かりやすいチャートはあまりないので実際にリアルタイムで気が付くのは結構難しいです😅

 

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また二つ目のチャンスは株価が大きく下げた時の出来高です。

株が売りつくされる時も出来高は多くなります。

下落ははっきりと傾向が分かるので買いのポジションを取るチャンスです!!

コロナ暴落時のオリックスを例にして見てみましょう。

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まとめ

順張り、逆張りの両方において有益な情報をもたらしてくれるのでチャートだけではなく常日頃から出来高にも注視して感覚を磨く事が重要です😄

しかし実際に株価の暴落により出来高が多い場合、そこが底なのか、奈落への入り口なのかは経験と勘で勝負するしかありません。しかし出来高が大きい場合は買いのチャンスという事を頭の片隅に入れておいて相場に挑もうぜ😉!!

 


 

(1605) 国際石油開発帝石 信用倍率から株価を予想

こんにちはbudです。

今日は株価と信用倍率の観点からbudの持ち株である帝石を分析して検証してみたいと思います。こつこつと地道にチャート分析することが個別株では重要ですよ 😊

 

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ちなみに帝石の株は去年から買いのポジションを取りました。

その時の記事はこちらです。

 

bud-2020.hatenablog.com

 

 

信用倍率から今後の株価を考えよう

まず信用倍率についておさらいです。

信用倍率とは信用取引の売建と買建の比率です。過去記事に書いてるので詳しく知りたい人は参照してね。
基準倍率は1になり、信用買いが多いと1以上、信用売りが多いと1未満になります。

 

bud-2020.hatenablog.com

 帝石の株価チャートと信用倍率は?

それでは株価と信用倍率の観点から帝石を分析してみましょう。

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去年のコロナ前の2020年1月から株価はジョットコースターのように下落し今に至っています。それではこの時期の帝石の信用倍率のチャートです。

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帝石の株価は20年1月の¥1200円から急降下するのですが、それにともなって信用倍率も上がっていきます。信用買い残の比率が多くなっている事が分かります。

ちなみに信用倍率が1以下、つまり売りが多かったのは上図の期間では20年1月10日の
信用倍率0.92だけです。その他は全ての期間で買い残が多い状態が続いてます。

ここで重要なのは信用倍率の値で株価を推測する事ではなく株価の動きや市場の動きに連動して考える事です。信用倍率が高いと株価は下がる、信用倍率が株価は上がるというのは結果論なのでそこまで単純ではありません。

信用残はあくまで株価が上下する場合の燃料になりうるだけと考えましょう。

帝石の信用倍率推移のストーリー

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 帝石の信用倍率の推移は概ねこんな感じのストーリーでは。

  1. コロナ前は株価もある程度安定していたので信用倍率も1に近かった、つまり需要と供給がバランスを保っていた
  2. コロナショックで株価が暴落。その後株価戻りを期待して信用買いが増える
  3. 原油価格上昇。株価上昇を期待して信用買いがさらに増える。
  4. しかし株価は戻らない、信用買い塩漬け
  5. 信用買い勢力落胆し転売→信用買い残減る
  6. 信用倍率が1に近づき、株価が上がる足場が近づいてきている!😍

budの推理はこんな感じかな。

原油価格は戻っているのに株価は思い通りに上がらないので信用買いが減ってきた。

ちなみに下記は原油先物のチャートです。

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WTI原油先物)の値段が上がると共に株価上昇を期待して帝石の信用倍率も上昇してる事がわかりますね。

値上がりを続ける銘柄の信用倍率の推移を見てみよう

このコロナ渦でも株価が爆上げ銘柄も参考に信用倍率の推移を見てみましょう。

ここではファーストリテイリングとイオンを参考に見てみます。

やはり爆上げしている株は売り残が多いことがわかります。

(ただ時価総額が少なく板が薄い株は信用倍率が変わりやすいから注意してね😉)

ファーストリテイリング

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イオン

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まとめ

信用倍率は株式の今後を予想するためにチェックする項目の一つなのがはっきりと分かると思います。買い残が減り売り残が増えるときが株価上昇のサインになる可能性が高いです。帝石は株価上昇のパワーをためている途中だと思われます。

今後の上昇に期待しましょう😊

 

(5486) 日立金属 売却される その2

こんちちは、国内個別株大好きなbudです。

私が株式を保有する日立金属の売却に動きがあったので記事にしました。

前回のブログ記事のリンクも貼っときます。↓

 

bud-2020.hatenablog.com

 

 日立金属売却続報

2021年年明け早々の14日にbloombergからこんな記事が掲載されました。

www.bloomberg.co.jp

大事なとこを要約すると下記のような感じです。

  1. ベインキャピタルや米KKRなど投資ファンド3社が応札する見込み。
  2. 14日時点の日立金属の時価総額は約6800億円で、売却総額は7000億ー8000億円程度が目安となりそうだ。

 ここの14日の報道をきっかけに15日の日立金属の株価は¥92円(+5.78%)暴騰しました。ホルダーとしては嬉しい限りです😊

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日立金属売却価格はどうなるのか?

ホルダーとして気になるのは売却価格ですが。記事の要約2からある程度推定してできると思います。

 時価総額=株価×発行済株式数

14日と15日の株価は以下の表のようになります。

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そして記事にある売却総額¥7000億円~¥8000億円からか株価を考えると下の表のようになります。安全にみても¥1600円以上の売却価格になるのではと考えられます。

株価=時価総額÷発行済株式数

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売却報道後からの株価推移(2020年11月~2021年1月)

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去年の売却報道時の2020年11月20日(金)の終値は¥1535円。

この時も株価が上がったので売却も考えました。

ただ前記事にも書いたのですが、その時budは売却予想価格を¥1600~¥2200円にしていました。

その予想がだいたい当たりそうでほっとしているとこです。もうちょっとプレミアがついて株価上がらないかなと願っています😆

まとめ

日立金属の売却のうわさがでてから数年が立ちやっと今年度で決着がつきそうです。

日立金属の技術者は優秀な方も多く、コア技術はまだ十分世界と戦える競争力があるので、一旦は米の投資ファンドに売られるとしても、日本企業が再度買い戻してくれないかとそこは切に願っております。

 

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信用取引(空売り)について考える

こんにちはbudです。今回は信用取引について記事にしたいと思います。

budは現物取引オンリーで信用取引はしませんが市場のシステムを理解する事は投資戦略を考えると重要ですよ😀

 

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信用取引とは?(空売りを考える)

信用取引って何?

 

  1. 信用取引の買い→証券会社に一定以上の担保を預け、現金を借りて株式を買う。
  2. 信用取引の売り→証券会社に一定以上の担保を預け、証券会社から株式を借りて株式を売る。

 この説明が一番シンプルなのですが、これを理解するのが以外と難しいんです。
(特に信用取引の売りですね)😅

budがこれをきちんと理解するのに相当時間がかかりました。

 信用買いの場合

 

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出典元:楽天証券HP

信用買いですが担保を元に借りた金でばくちすると考えましょう。

借りた金は利息を支払い、また返済期間があります。

短期で上がると思う株にレバレッジ(担保の3倍程度まで)をかけて購入し利益が出たらその株を売って利益を得ます。

買いは分かりやすいですよね。

信用売りの場合

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出典元:楽天証券HP


そして信用売りがよく聞く空売りの事です。

  1. 証券会社から担保を元に¥100万円で借りた株を売る。
    (借りるというのがポイント)
  2. 株が下がっので¥80万円で株を買い戻す。
  3. 借りた株を証券会社に返す。
  4. 証券会社から¥100万円の担保を返してもらう
  5. ¥20万円の儲け

空売りの流れは以上の通りです。株価が下がる事で利益を得る事ができます。

しかしここで問題があります。株が上がったらどうなるのかという問題です。

  1. 証券会社から担保を元に¥100万円で借りた株を売る。
  2. 株が急に暴騰して¥1000万円になる
  3. 株を慌て¥1000万円で買い戻し。
  4. ¥1000万円で買い戻した株を証券会社に返す。
  5. 損失は¥1000万円-¥100万円で¥900万円になります。

極端な例を言うと株が¥1億円まであがったら¥9900万円の損失になります。

つまり損失額が無制限に青天井になるのです。

信用買いは最悪担保の3倍しか損失が確定されないのに、信用売りの損失は無限大です。
これが信用取引の怖さです。個人で個別株は怖すぎてbudは手が出せません。

基本投資目的の損失は自己破産できないので人生で永遠に借金を背負う事になります。

(ただ実際は自己破産も認められます)


こんな危なっかしい取引に個人投資家、特に長期の資産形成を目的に投資を行っている人にとってメリットはないと思います。

信用倍率とは

 信用倍率についても覚えておきましょう。

信用倍率とは信用取引の売建と買建の比率だよ!この倍率を見ると市場の傾向を探ることができます。

具体的な例は下記の通りです。

信用倍率=信用買い残÷信用売り残

信用買い残:100÷信用売り残:100=信用倍率:1

信用買い残:100÷信用売り残:10=信用倍率:10

信用買い残:10÷信用売り残:100=信用倍率:0.1

上の式から分かるように基準倍率は1になり、信用買いが多いと1以上、信用売りが多いと1未満になります。

基本的には信用買い残が多いと利益確定のために株を売らなければならなくなるので株価は下落に動きます。値上がりしにくくなってしまうのです。

逆に信用売り残が多いと、利益確定のために株を買い戻さなくてはなりません、そのたえめ株価は上昇に動きます。値上がりしやすくなるのです。

信用取引で得をしてるのは誰なのか?

こんな怖い信用取引は何のためにあるのか?

それは個人投資家のために存在するのではなく機関投資家のためにある制度だと考えた方が良いと思います。

機関投資家って何?

機関投資家とは、生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、普通銀行、信用金庫、年金基金、大量の資金を使って株式の運用を行う大口投資家のことです。

機関投資家は大量の資金で相場をコントロールできるので空売りで利益を出す事が可能です。

また現物株と先物を合わせたヘッジ取引裁定取引などいろんなテクニックでリスクを抑えつつ市場をコントロールしています。
この辺はまた別途記事にしたいと思います。

まとめ

結論は個人は信用取引はすべきではありません。ただ市場の流動性を考えると機関投資家の仕掛け(空売り)はある意味必要悪なものでもあります。我々は長期投資でこの機関投資家の仕掛けを搔い潜りながら現物取引で少しでも利益を稼ぐ事に注力すべきだと思います。