budの株式投資ブログ

個人投資家budがの資産形成日記です。

(4755)楽天の株価分析 後編

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みなさんこんにちはbudです!!引き続き楽天の銘柄分析を行います。前回のブログ記事のリンクも冒頭に貼っておいたので、参照してください!

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bud-2020.hatenablog.com

 楽天の投資事業とは

前回の記事に書いた持分法による投資損失とは何でしょうか?持分法では連結損益計算書営業外損益で持分法による投資損失として持分に応じた赤字額を計上します。これは投資先の株価の時価が減少した時も計上できるようです。楽天での年度別の持分法による投資損失は下記になります。

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2019年に△¥1100億円の損失を計上してます。この損失はなんぞや?と思いますが決算書を読むと書いてありました。

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出典元:楽天決算書

1100億円の損失を計上したLyftとは米国のライドシェア大手でUberの競合です。
楽天はこの時点で筆頭株主でした。(ちなみにUberソフトバンク筆頭株主だよ!)

 

ja.wikipedia.org

 EC事業を手掛ける楽天に対して物流を扱うLyft社は相性が良さそうなので出資するのも納得できます。しかし楽天モバイルも赤字で、投資も赤字でこの会社本当に大丈夫なの?とbudは不安になってしまいます。

楽天の投資事業は大丈夫なの?

Lyft社への投資ももう少し調べてみましょう。

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出典元:楽天IR資料

上のIR資料からまず読み取れるのは以下になります。

  1. 決算書に記載してある損失△¥1100億円はIPO時に株価がつけた最高値¥2458億円に対して19年9月時点の評価額¥1282億円を差し引いた評価損です。IPO直後の評価額¥971億円は利益として計上されているのです。
  2. 19年9月時の¥1282億円に対してIPO直前は¥1487億円なので評価損は△¥205億円になります。まだ損しているじゃないかと思うかもしれませんが、IPO直前の評価額というのは楽天の株式の取得価格ではありません。(ここポイント)
  3. ③資料のROI(Return on investment:投資収益率)の値55%から考えると、楽天の株式取得価格は約830億円です。つまりまだ400億近いリターンを出しています。

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さてその後20年の第3四半期にどうなったかというとLyft社による投資損失を△250億円追加計上、かろうじて¥200億円ほど通算では利益がでてる状態です。しかしLyft社の株価も低迷を続けていたため楽天も今期から持分法適用会社から金融資産として会計処理を行うと発表。少しLyftへの投資熱が下がっている感じですね。

Lyft社の株価は今どうなってるの?

ちなみに今のLyft社の株価どうなってるのか調べてみました。今年の11月から反発して上げてます。Lyft社の株価が上がれば楽天の利益にも直結するので要注目ですね。含み益が出て三木谷さんにもいいクリスマスプレゼントになったのでは😄

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まとめ

楽天は本業以外にも投資会社という側面を持っているので、その点も注視して評価しなければならない企業という事です。この投資事業によって楽天の決算数値も変わってしまうのです。( 個人的にはRakuten medicalに注目かな!)

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個人投資家が今この株を買えるか?といったら難しいですが応援する気持ちで1単元買うくらいがいいと思います。
以上ご清聴ありがとうございました😉