budの株式投資ブログ

個人投資家budがの資産形成日記です。

信用取引(空売り)について考える

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こんにちはbudです。今回は信用取引について記事にしたいと思います。

budは現物取引オンリーで信用取引はしませんが市場のシステムを理解する事は投資戦略を考えると重要ですよ😀

 

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信用取引とは?(空売りを考える)

信用取引って何?

 

  1. 信用取引の買い→証券会社に一定以上の担保を預け、現金を借りて株式を買う。
  2. 信用取引の売り→証券会社に一定以上の担保を預け、証券会社から株式を借りて株式を売る。

 この説明が一番シンプルなのですが、これを理解するのが以外と難しいんです。
(特に信用取引の売りですね)😅

budがこれをきちんと理解するのに相当時間がかかりました。

 信用買いの場合

 

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出典元:楽天証券HP

信用買いですが担保を元に借りた金でばくちすると考えましょう。

借りた金は利息を支払い、また返済期間があります。

短期で上がると思う株にレバレッジ(担保の3倍程度まで)をかけて購入し利益が出たらその株を売って利益を得ます。

買いは分かりやすいですよね。

信用売りの場合

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出典元:楽天証券HP


そして信用売りがよく聞く空売りの事です。

  1. 証券会社から担保を元に¥100万円で借りた株を売る。
    (借りるというのがポイント)
  2. 株が下がっので¥80万円で株を買い戻す。
  3. 借りた株を証券会社に返す。
  4. 証券会社から¥100万円の担保を返してもらう
  5. ¥20万円の儲け

空売りの流れは以上の通りです。株価が下がる事で利益を得る事ができます。

しかしここで問題があります。株が上がったらどうなるのかという問題です。

  1. 証券会社から担保を元に¥100万円で借りた株を売る。
  2. 株が急に暴騰して¥1000万円になる
  3. 株を慌て¥1000万円で買い戻し。
  4. ¥1000万円で買い戻した株を証券会社に返す。
  5. 損失は¥1000万円-¥100万円で¥900万円になります。

極端な例を言うと株が¥1億円まであがったら¥9900万円の損失になります。

つまり損失額が無制限に青天井になるのです。

信用買いは最悪担保の3倍しか損失が確定されないのに、信用売りの損失は無限大です。
これが信用取引の怖さです。個人で個別株は怖すぎてbudは手が出せません。

基本投資目的の損失は自己破産できないので人生で永遠に借金を背負う事になります。

(ただ実際は自己破産も認められます)


こんな危なっかしい取引に個人投資家、特に長期の資産形成を目的に投資を行っている人にとってメリットはないと思います。

信用倍率とは

 信用倍率についても覚えておきましょう。

信用倍率とは信用取引の売建と買建の比率だよ!この倍率を見ると市場の傾向を探ることができます。

具体的な例は下記の通りです。

信用倍率=信用買い残÷信用売り残

信用買い残:100÷信用売り残:100=信用倍率:1

信用買い残:100÷信用売り残:10=信用倍率:10

信用買い残:10÷信用売り残:100=信用倍率:0.1

上の式から分かるように基準倍率は1になり、信用買いが多いと1以上、信用売りが多いと1未満になります。

基本的には信用買い残が多いと利益確定のために株を売らなければならなくなるので株価は下落に動きます。値上がりしにくくなってしまうのです。

逆に信用売り残が多いと、利益確定のために株を買い戻さなくてはなりません、そのたえめ株価は上昇に動きます。値上がりしやすくなるのです。

信用取引で得をしてるのは誰なのか?

こんな怖い信用取引は何のためにあるのか?

それは個人投資家のために存在するのではなく機関投資家のためにある制度だと考えた方が良いと思います。

機関投資家って何?

機関投資家とは、生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、普通銀行、信用金庫、年金基金、大量の資金を使って株式の運用を行う大口投資家のことです。

機関投資家は大量の資金で相場をコントロールできるので空売りで利益を出す事が可能です。

また現物株と先物を合わせたヘッジ取引裁定取引などいろんなテクニックでリスクを抑えつつ市場をコントロールしています。
この辺はまた別途記事にしたいと思います。

まとめ

結論は個人は信用取引はすべきではありません。ただ市場の流動性を考えると機関投資家の仕掛け(空売り)はある意味必要悪なものでもあります。我々は長期投資でこの機関投資家の仕掛けを搔い潜りながら現物取引で少しでも利益を稼ぐ事に注力すべきだと思います。